シューマンの「ペダルフリューゲルのための練習曲 op.56」と「ペダルピアノ」の話題

※以下、2016年1月28日のツイートから再構成しました。


ドイツ大使館がツイートしてくださったみなとみらいの演奏会ですが、シューマンのop.56はピアノ三重奏版?のようです。ドルチェ楽器のサイト参照。気になる方は主催者に確認してください。

ベルマン・トリオ、ドルチェ楽器は大阪での開催です。2/29(月)

シューマン/ペダルフリューゲルのための練習曲 op.56
Schumann: Studien für den Pedal-Flügel, op. 56
YouTube検索結果

これはペダルフリューゲル(ペダルピアノ、足鍵盤付ピアノ)のための作品ですが現代ではオルガンやピアノで演奏されます。また編曲版が演奏される機会も多い作品かもしれません。編曲版の中ではドビュッシー編曲の2台ピアノ版がいちばん有名でしょうか。

キルヒナー編曲によるピアノ三重奏版がありますが、今話題にしているトリオはクラリネット、バスクラリネット、ピアノという編成のようですので、ミヒャエルス編曲による「クラリネットとバセットホルンとピアノのための5つの小品」を取り上げるのかもしれません。(詳細不明)

現代でも足鍵盤付きのピアノはイタリアで制作されており、演奏動画もYouTubeにいろいろあります。

こういうピアノ → http://www.borgato.it/

はじめてご覧になる方はこのピアノの写真に「え?!」と思われるかもしれませんね。ピアノの下にピアノ?! みたいな(笑)

Schumann: Kanonische Etude für den Pedalflügel op. 56
Roberto Prosseda (pedalpiano)

同じ奏者のペダルピアノによる第6曲の演奏動画がないようなので第6曲はオルガン版を。
Hans-Christoph Becker-Foss, Organ

ペダルフリューゲル(ペダルピアノ)の話題は2010年の前半にもたくさんツイートした記憶がありますが、リンク先の動画が見られないものがいくつか含まれているようです。

ペダルピアノの演奏を収録したCDも出ています。(持ってませーん、買ってませーん)

フランス・エラール社製、パリ・シテ・ド・ラ・ムジーク博物館収蔵のペダル・ピアノによる録音(演奏:オリヴィエ・ラトリー)

Schmeding Maryin (2005) Stradivarius

Mirco Bruson (2010) Stradivarius


(補足 2017.04.19)
シューマンにはペダルフリューゲル(ペダルピアノ)のための作品が2曲あります。

ペダルフリューゲルのための練習曲 op.56
1. Nicht zu schnell
2. Mit innigem Ausdruck
3. Andantino - Etwas schneller
4. Innig
5. Nicht zu schnell
6. Adagio

ペダルフリューゲルのためのスケッチ op.58
1. Nicht schnell und sehr markiert
2. Nicht schnell und sehr markiert
3. Lebhaft
4. Allegretto

Schumann: Skizzen für den Pedal-Flügel, op. 58
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