ニコライ・デミジェンコ

※「シューマンおたく学会データベース」の更新情報です。

【CD】ニコライ・デミジェンコ (pf.) を設置。 ソナタ第1番 op.11、ソナタ第3番 op.14の全曲とライヴ録音からの「クララ・ヴィークの主題による変奏曲」の抜粋、フモレスケ op.20、ノヴェレッテン op.21(全曲)。

 いずれも、とてもすばらしい演奏。「のべろく」ことノヴェレッテンの第6曲は超個性的だが、考え抜かれた構成と完全なコントロールによって、陰影の深く、あの短い曲がここまで詩的なドラマを孕んだものとして響くのかと驚きました。

I・オイストラフ ヴァイオリン協奏曲(カデンツァ付) ロジェストヴェンスキー指揮 (REVELATION)

※「シューマンおたく学会データベース」の更新情報です。

【CD】 イゴール・オイストラフ (vln.) を更新、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー (cond.) を設置。

 1969年のヴァイオリン協奏曲のライヴ録音。

 第1楽章の終わりの方でヴァイオリン・ソロがカデンツァを弾いています(第329小節のトゥッティの後からの約23秒間)。このカデンツァについてはよくわからないので情報を募集中です。

 音質があまりよくなくて細部は霧がかかったようで少々物足りませんが、演奏はおもしろいと思います。第3楽章のあまりの速さには驚嘆、甘美さとロマン性を排除したかのような音色と推進力。美しい音色とゆったり広がる夢幻性を求める人には受け入れがたいものかもしれませんし、好き好きはあるでしょうが、第3楽章でのこの独奏ヴァイオリンの推進性は、ライヴならではの気迫とあいまって、実に見事だと思います。なお、このCDの入手は難しいのではないかと思います。

"Schumann-Handbuch" 発売

 没後150年記念として、ドイツの Verlag J. B. Metzler から "Schumann-Handbuch" という包括的な内容の「シューマン本」が出版されました。目次部分(PDF/293kb)を見ることができますが、これを見るだけでも圧倒されてしまうほどの重量感です。価格は64.95ユーロ。(円への換算はここを参照してください) 日本のアマゾンからも買えます。

(2006.08.04追記)
 Amazonからの日本国内への発送もはじまりました。私の手許にも届きました。