ムストネン、N響で弾き振りの後、シューマン「暁の歌」をアンコール演奏

日付が変わってしまいましたが昨日(5/10)はNHKホールまでN響のマチネーを聴きに行って参りました。
(5月Aプロ2日目)

これまでCDでしか聴いたことのなかった、「ベートーヴェンのヴァイオリン・コンチェルトをベートーヴェン自身がピアノ・コンチェルトにアレンジした版」を聴くために出かけたのですが、これを弾き振りしたオリ・ムストネン氏がとてもすばらしい演奏を披露、コンチェルト終演後は拍手喝采の嵐でした。ピアニストとしてのムストネン氏の演奏はこれまでにもN響定期等で聴いたことがありましたが、指揮者としてははじめて聴きました。それも弾き振りですから(それもあのちょっと変わったコンチェルト)、どんなことになるのかな~と思っていましたが、実に爽快な演奏でした。

何度目かのカーテンコールでムストネン氏はピアノの前に再び座り、なんとピアノ独奏でアンコールを演奏。曲がはじまった途端、私はとてもびっくりしました。彼が弾きはじめたのがシューマンの「暁の歌 op.133」の第1曲だったからです。第1曲のみにととまらず、「暁の歌」は全曲、大好きな大好きな大好きな曲で、長年にわたってひたすら愛聴し続けていますから、このアンコールは私にとっては本当にサプライズで、特別のプレゼントという感じでした。とても「単純な話」で恐縮ですが、すっかりムストネン・ファンになってしまいました^^。 (またN響に来てくださるとうれしいな^^)

# なお、本日は収録がなかったようですが、収録されていたはずの昨日もアンコールが演奏されたのかはわかりません。

ピアノ・コンチェルトの後のソリストのアンコール演奏はこれまでにも何度となく聴く機会を持ちましたが、アンコールでのシューマン演奏といえば、シューマンのコンチェルトの後にトロイメライを弾いたルプーとか、シューマンのコンチェルトの後にトロイメライを弾いた伊藤恵さんとか、私が聴きに出かけた範囲では「シューマンのコンチェルトの後に…トロイメイライ」のパターンがこれまではほとんどでしたので、ベートーヴェンのおたく趣味コンチェルトの後にシューマンの 「暁の歌」 を取り上げたムストネン氏のおたくっぷり(?)にはちょっと感動しました^^。

(その「感動」の方向性が微妙にずれているという話もありますが…それはそれ^^)

NHKホールからの帰り道では iPod で 「暁の歌」の第1曲のオリジナルのピアノ独奏版とピアノ三重奏版の両方を聴きましたが…

どちらで聴いても名曲だー (号泣~^^) ← お約束

●「暁の歌」 CD情報は → この辺り
●「暁の歌」 ピアノ三重奏版のCD情報は → この辺り