ピアニストのティル・フェルナーがシューベルトについて語っているインタビュー記事が毎日新聞のウェブサイトに掲載されています。短めの記事ですが、シューベルトの歌曲のピアノパートの話題やシューベルトとベートーヴェンの対比など、重要な話が出てきます。ウィーン出身のフェルナーがシューベルトの伝統を感じるかと問われ「今それを感じることはない」「シューベルトは生前、ほとんど演奏も出版もされなかったので、シューベルトの伝統というのは、受け継がれることはなく終わってしまった」と答えるところなど、なるほど、そういう考え方もあるのかと興味深く読みました。まだしばらくはウェブで読めるでしょうから、ご興味ある方は下記URLからご覧ください。
Interview ティル・フェルナー 歌曲からの再発見 シューベルト、語るピアノパート(梅津時比古)
(毎日新聞 2017年3月21日 東京夕刊)
なお、この記事によれば、フェルナーには「今秋から2年かけてシューベルトのピアノソナタのシリーズ公演を日本をはじめ、世界各地で行う計画」があるとのこと。先月、浜離宮朝日ホールで聴いたパドモアとの「冬の旅」での共演がとてもすばらしかったので、秋からはじまるシューベルトのシリーズも楽しみです。
今晩のパドモア&フェルナー、このコンビのシューベルトを聴くのは久しぶりだったが、フェルナーのピアノがルイスの時とはまた違ったすばらしさだった。以前にもましてすばらしかった。
— ととろお(のべれ助ってん) (@novelletten) 2017年2月22日
【毎日】インタビュー:ティル・フェルナー 歌曲からの再発見 シューベルト、語るピアノパート(梅津時比古) https://t.co/j0RfFeLgIg
パドモアとのシューベルトに続き「今秋から2年かけてシューベルトのピアノソナタのシリーズ公演を日本をはじめ、世界各地で行う計画」— ととろお(のべれ助ってん) (@novelletten) 2017年3月23日
フェルナー
「シューベルトの歌曲のピアノパートはとても重要な意味を持つ」
「シューベルトは歌うことと、語ることが重要で、歌曲を演奏することによって、ピアノソナタに通じるシューベルトの表現法を歌手から学べる」毎日 https://t.co/j0RfFeLgIg— ととろお(のべれ助ってん) (@novelletten) 2017年3月23日
フェルナー
(シューベルトは)「ベートーベンのように構築的に作曲したり、まとめたりしようと思えばできたはずだが、シューベルトの革新的な本質と違うからしなかったと分かる。シューベルトはアナーキーな表現の限界にまでいっている」毎日 https://t.co/j0RfFeLgIg— ととろお(のべれ助ってん) (@novelletten) 2017年3月23日