国立新美術館で開催中の「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」が間もなく閉幕します。シューベルトが愛用していたメガネや有名な肖像画(ヴィルヘルム・アウグスト・リーダー, 1875年頃)、シューベルティアーデの絵を見るために出かけました。
ウィーンを代表する作曲家のシューベルト。本展では、なんとシューベルトが実際に愛用していた眼鏡を展示しています。
ご来場者からは「意外に小さい…?」という声も。大作曲家の息吹を感じられる貴重な眼鏡を、ぜひ会場にて近くでご覧ください👓#ウィーンモダン展 pic.twitter.com/gI0IhwVAZi— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) 2019年7月16日
シューベルト以外の音楽関係の展示も、数はさほど多くはないものの、重要と思える内容でした。音楽史関連の書籍で見たことがあるものばかりでしたが、特にシェーンベルクの肖像画(リヒャルト・ゲルストル, 1907年頃)とベルクの肖像画(アルノルト・シェーンベルク, 1910年)は思いのほか大きな絵だったのが驚きでした。(もっと小さい絵だと思っていました)
(´-`)。o0(シェーンベルクの絵のことはカンデンスキー関連の本を読むとだいたい紹介されているので、私はシェーンベルクをよく知らなかった高校生の頃に、カンディンスキー関連の本を通して、シェーンベルクの音楽より先にシェーンベルクが描いた絵を知ったのだった。スクリャービンの名前も同様に
— ととろお(のべれ助ってん) (@novelletten) 2019年6月29日
最近、また国立西洋美術館前庭のロダンの彫刻群をじっくり見たところでしたので、ロダンによるマーラーの肖像(1909年)を間近で見ることができたのもよかったです。
【マーラーの肖像】交響曲を中心に優れた作品を遺し、今も多くのクラシックファンに愛されるグスタフ・マーラーが活躍したのは、第一次世界大戦直前のウィーン。美術だけでなく音楽でも革新的な作品が生まれました。#マーラー #ウィーンモダン展 pic.twitter.com/W3bjsgJ40E
— ウィーン・モダン展 (@wienmodern2019) 2019年5月20日
この美術展全体の構成は18世紀中頃の啓蒙主義の時代から20世紀初頭の表現主義のあたりまでのウィーンの芸術と、都市としてのウィーンの変遷をたどる形のものでした。順路に沿って見ていくだけで、タイムマシンに乗って移動しているかのような視点で、時代ごとにウィーンで流行った美術・工芸・建築などのスタイルに触れることができます。ウィーンとは切っても切れない劇場、ワルツ、音楽についても展示として組み込まれていますから、美術展というよりは総合芸術展と呼んでもよいのではないかと思いました。そういう意味でも、1873年に開催されたウィーン万博(日本政府も参加)のコーナーがあったことは示唆的です。
このウィーン・モダン展でもクリムトやウィーン分離派の作品がたくさん展示されていましたが、少し前まで上野の東京都美術館で開催されていたクリムト展はクリムトとウィーン分離派にテーマを絞った、すばらしい企画と構成の展覧会でした。クリムトの「ベートーヴェン・フリーズ」(ベートーヴェンの交響曲第9番からインスピレーションを得て制作された壁画)は複製ながら圧巻。
ウィーン・モダン展の東京での開催は8/5(月)まで。8/27(火)からは大阪の国際国立美術館に会場が移るそうです(12/8(日)まで)。クリムト展は会場が東京から愛知に移りました。こちらは10/14(月祝)まで豊田市美術館で開催中とのこと。
日本・オーストリア外交樹立150周年記念
ウィーン・モダン
クリムト、シーレ 世紀末への道
https://artexhibition.jp/wienmodern2019/
クリムト展 ウィーンと日本1900
https://klimt2019.jp/
シューベルト愛用のメガネ、肖像画、シューベルティアーデの様子を描いた絵画作品なども展示されているウィーン・モダン展、東京展はあと10日、8/5までです。8/27からは大阪に移動。https://t.co/D6A6VgWa66https://t.co/Ge52MVL11D pic.twitter.com/ZOI5qJzKTK
— ととろお(のべれ助ってん) (@novelletten) 2019年7月26日
ウィーン・モダン展 音楽ファンも楽しめるhttps://t.co/aby68K6TeO pic.twitter.com/jlFmsTs28j
— ととろお(のべれ助ってん) (@novelletten) 2019年7月26日
【ウィーン・モダン展】
シューベルト関連の展示
ヨハン・シュトラウス2世像
シェーンベルク肖像画
ベルク肖像画(シェーンベルクによる)
マーラーの葬儀を描いた絵画(シェーンベルクによる)
マーラー像(頭部、ロダン)
などhttps://t.co/Ge52MVL11D pic.twitter.com/JS2VHUXP5m— ととろお(のべれ助ってん) (@novelletten) 2019年7月26日
ウィーン・モダン展 モーツァルトも! https://t.co/Ge52MVL11D
2枚目の画像はフリーメーソンのロッジ(Wikipediaより)https://t.co/8xYCQ1YD51 pic.twitter.com/iZlhNGGfus
— ととろお(のべれ助ってん) (@novelletten) 2019年7月26日
【ベートーヴェン・フリーズはこうしてできた!】クリムト展の見どころの一つ、全長34mに及ぶ壁画《ベートーヴェン・フリーズ》の再現展示の様子を特別に公開!
重たい壁を一枚ずつ、数人がかりで慎重に持ち上げ展示します。完成した部屋は圧巻の出来栄え。ぜひ体感ください。 pic.twitter.com/hv1fxNRBgV— クリムト展@7/23から豊田市美術館【公式】 (@klimt2019) 2019年5月29日
こちらはウィーン分離派会館(セセッション)の外観(夕方)と内観✨
この天井近くに描かれた壁画《ベートーヴェンフリーズ》の精巧な複製がやって来ます!全長およそ34メートル。豊田でも現地の雰囲気を味わって頂こうと1メートル50センチの高さまで持ち上げました。圧巻の迫力です‼️#クリムト展 pic.twitter.com/Y2VNmaAtiv
— クリムト展@7/23から豊田市美術館【公式】 (@klimt2019) 2019年7月20日