「レコード芸術」12月号に寄稿と特集 1) ビーバ 「ウィーンのシューマン」 2) 現代名盤鑑定団:ピアノ五重奏曲

 ちょっと前の発売ですが、「レコード芸術」12月号にシューマン関連の寄稿と特集が掲載されました。

「レコード芸術」 2005年12月号 音楽之友社
 (第54巻第12号(通巻663号))

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オットー・ビーバ (ウィーン楽友協会アルヒーフ・ディレクター)
小宮正安訳
「ウィーン楽友協会のアルヒーフより (12)
 シューマン・イヤー2006 ウィーンのシューマン」 (pp.282-284)

※ウィーンでのシューマンの様子や交友関係について、ウィーン楽友協会とシューマンとのかかわりについて。

鈴木竜哉指揮 オストメール・フィルハーモニカー
マーラー版の2番を演奏予定(名古屋/しらかわホール)

 公演日まで間がない情報で申し訳ありませんが、見つけてしまったら、どうしてもここに書かずにはいられなくなったので、みなさんにもお知らせしたいと思います。

 東海中学・高校オーケストラ部のOBを中心としたメンバーによって構成されているアマチュア・オーケストラの「オストメール・フィルハーモニカー」がシューマン記念年の年初からとても意欲的な公演を行うようです。ゲスト・ソリストに日英2カ国を本拠に活躍されている小川典子さんを迎え、ブラームスのピアノ協奏曲第1番と、なんとシューマンの交響曲第2番のマーラー版を演奏予定とのこと。このような2つの重量級の大曲に挑むことができるのは上手なオーケストラだからできることでしょう。アマオケならではの熱演が好きな人は多いでしょうが、実は私もアマオケの情熱あふれる公演を聴くのが大好です^^。けれど、残念ながら、この日は名古屋まで出かけられませんので私はこの公演を聴くことはできないと思いますが、あのマーラ版の2番を取り上げるという視点のユニークさとチャレンジ精神、そして人気ソリストとの共演という豪華さから、ここにご紹介させていただきました。なお、オストメール・フィルハーモニカーのウェブサイトによると、当日のプログラムにはこの公演の指揮者・鈴木竜哉さんによるマーラー版の詳細な論考が掲載されるようです。

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2006年 1/7(土) 18:30開演
しらかわホール(名古屋)

オストメール・フィルハーモニカー 第4回演奏会
(指揮) 鈴木竜哉
(ピアノ) 小川典子

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ブラームス / ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 op.15
シューマン / 交響曲 第2番 ハ長調 op.61 (マーラー編曲版) ほか

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【問い合わせ】
オストメール・フィルハーモニカー
http://www.ostmeerphilharmoniker.com/

ロータス・カルテット シューマン:弦楽四重奏曲全曲演奏会(東京・カザルス/神戸・松方)

 以前、漆原朝子さんのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会の記事でもお知らせした、神戸の松方ホールによる「シューマン・プロジェクト」の一環として、ロータス・カルテットが弦楽四重奏曲の全曲演奏会を行います。神戸では生誕記念日に、東京ではその前日にカザルスホールでの開催です。この東京公演はコジマ・コンサートの「シューマン・メモリアル プロジェクト」と位置づけられているようです。

 なお、松方ホールのシューマン・プロジェクトの詳細については、後ほど(恐らく、この記事の数個後で)、お知らせする予定です。

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ロータス・カルテット
シューマン 弦楽四重奏曲全曲演奏会

(東京公演)
2006年 6/7(水) 19:00開演
日本大学カザルスホール

(神戸公演)
2006年 6/8(木) 19:15開演
神戸新聞松方ホール

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弦楽四重奏曲 第1番 イ短調 op.41-1
弦楽四重奏曲 第2番 ヘ長調 op.41-2
弦楽四重奏曲 第3番 イ長調 op.41-3

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【一般発売】
東京公演 : 1/27(金) 10:00~
神戸公演 : 1/13(金) 10:00~

【問い合わせ】
コジマ・コンサートマネジメント
 東京 03-5379-3800
 大阪 06-6241-8255
http://www.kojimacm.com/

詳細
http://www.kojimacm.com/digest/
060607-08/060607-08.html

*ロータス・カルテット プロフィール

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(東京公演)
コジマ・コンサート
シューマン・ メモリアル プロジェクト 2006

(神戸公演)
神戸新聞松方ホール 開館10周年記念
シューマン・プロジェクト

伊藤恵 エッセイ「我が心の曲 ~ シューマン ユーゲントアルバム~」

 財団法人日本ピアノ教育連盟の会報(2005年 秋号 No.83)に伊藤恵さんのエッセイ「我が心の曲 ~シューマン ユーゲントアルバム~」が掲載されています。同財団のウェブサイトにて読むことができます(PDF)。子供時代から因縁のあったシューマンとのかかわりのほか、クララへの憧れ、来年のN響定期で演奏予定のクララのコンチェルトの話題も少し登場します。

●詳細 → 財団法人日本ピアノ教育連盟 会報(2005年 秋号 No.83)

●シューマンおたく学会内の関連情報

「伊藤恵 クララのピアノ協奏曲を弾く!
シューマン夫妻記念年
ローベルト生誕週間のN響定期」

財団法人日本ピアノ教育連盟 第22回全国研究大会 「没後150年 シューマン ~思索する音楽」(2006年3月)

 2006年3月29日(水)、30日(木)の2日間にわたって、財団法人日本ピアノ教育連盟の主催のシューマンをテーマに据えた研究大会が開催されます。会場は西東京市の保谷こもれびホール(西武池袋線保谷駅もしくは西武新宿線田無駅ほか)。国内の著名演奏家による演奏のほか、ジャック・ルヴィエ氏のリサイタルと公開レッスン、月刊「レッスンの友」誌上にてシューマンのピアノ曲の全曲解説に取り組まれている西原稔氏の講演など、興味深い企画が盛り込まれた、たいへん意欲的な大会です。

●詳細 → 財団法人日本ピアノ教育連盟