「音楽現代」の4月号でシューマンとショパンの生誕200年の特集が組まれています。特集の名称というか意図としてはシューマンとショパンを対比したものとなっていますが、どちらかというとショパンに偏っている印象を持ちます。
# 桜尽くしの中にシューマンとショパンが浮かび上がっている表紙の図柄が、シューマンの春!への憧れを連想させます^^
「音楽現代」 2010年4月号
(芸術現代社、第40巻第4号)
生誕200年記念
「ショパン、シューマン、ロマン派音楽の粋」
(pp.49-80)
・ 私とショパン 「どうしてこんなに美しいものを創造できるのだろう」
室井摩耶子 pp.50-51
・ ショパンとシューマンのピアノ音楽の本質
青澤唯夫 pp.52-54
・ ロマン派の音楽 ~その変遷と意味
石多正男 pp.55-57
・ ショパン、シューマンとロマン派の作曲家群像 ~その影響=受けたもの、与えたもの
菅野浩和 pp.58-60
・ ショパンとシューマンの生涯を対比する
菅野康彦 pp.61-63
・ 音楽の革命児のショパンの室内楽曲・歌曲 ~内的世界と、祖国&友人たちへの情愛の産物だろうか
伊東雨音 pp.64-65
・ シューマンのオーケストラ作品 ~その魅力と弱点を探る
八木幸三 pp.66-67
・ サンドとショパン、クララとロベルト ~2組のビッグ・カップル、その愛と芸術の行方
荻谷由喜子 pp.68-70
・ ショパンのポーランド 「ワルシャワ1:散歩道」
原作(共著):マリタ・アルバン・ユアレス、エヴァ・スワヴィンスカ=ダーリック (Narodowy Instytut Fryderyka Chopina)
訳:重川真紀 pp.71-72
・ 最近のショパンCDを聴く ~小山実稚恵、仲道郁代、平野啓一郎選「葬送」
青澤唯夫 pp.73-74
※あろうことか、本文記事冒頭(p.73)に掲げられているサブタイトルの「平野啓一郎」氏の「平野」が「平部」となっています。 サブタイトルを見て、一瞬、「平部…って、だれ?」と^^
・ インタビュー ルネ・マルタン大いに語る
「ショパンの作品を全曲演奏してもわずか22時間しかないのに…」
訊き手:浅岡弘和 pp.75-76
※LFJのアーティスティック・ディレクターのルネ・マルタン氏へのインタビュー。
・ ラ・フォル・ジュルネ2010「熱狂の日」音楽祭「ショパンの宇宙」
今年の注目したいコンサートと聴き所
浅岡弘和 pp.77-80
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